[00:18.42]祭囃子 カラリ 乱れ息
[00:21.40]汗ばむ両手を垂らしている
[00:24.23]五分前、肌を搔いた指ぶらり所在無げ
[00:29.83]いつも真っ赤な遊戯に暮れてたお揃いの瞳や口元が
[00:35.99]今はただぶつり糸切れた人形みたい
[00:41.24]蝉時雨 夕立ちの前の匂い 陽炎が揺ら揺ら
[00:47.33]爪を立てた首筋 強く力を込めた
[00:53.49]茹だる様な八月のある日
[00:56.66]わたしはお姉ちゃんになった!
[00:59.63]わたしで居た十数年と
[01:02.22]あの嬉しかった悲しかった事
[01:05.68]全部無いことにしたんだ
[01:20.42]俯瞰視点 生まれ変わる身体をもとあます
[01:25.95]足もとにはまだ温かな生命の跡
[01:31.19]無邪気さも理不尽も何もかもが蜃気楼に溶けてく
[01:37.72]悪い夢が覚めた向こうに幸せを見た
[01:44.08]爪二つのわたし達あの日
[01:47.24]ただ一つ影になった!
[01:50.30]ケロイドになった風景が
[01:52.90]ただ恐ろしくて逃げたくて
[01:55.65]もう全部無いことにしたんだ
[02:29.83]永遠よりも長く永い一瞬ただ立っていた
[02:35.36]神様、これがすべて引き換えにした実感?
[02:41.22]茹だる様な八月のある日
[02:44.22]わたしはお姉ちゃんになった!
[02:47.11]わたしで居た十数年と
[02:49.85]あの嬉しかった悲しかった事
[02:53.15]眩み刺した八月のある日
[02:56.11]わたしはお姉ちゃんになった!
[02:59.05]ふたりで居た十数年の
[03:01.75]あの幼かった短った日は
[03:05.07]色褪せた秘密に生きている