[00:00.000] 作词 : アフロ
[00:01.000] 作曲 : ミト
[00:07.38]電源つけると夏の高校野球
[00:09.06]この部屋とあの場所の温度差を想像する
[00:11.31]開けた発泡酒の缶は転がり
[00:12.93]エアコンの室外機と共にアルコールが回る
[00:15.27]五本目のプシュを迎えたあたりで試合終了
[00:17.68]膝から崩れ落ちるラストバッター
[00:19.60]グランドに落ちていく一筋の涙
[00:21.37]そしてそれを見て流れた俺の一筋の涙
[00:25.26]
[00:26.07]「おい、あの涙とその涙、一緒にすんなよ」
[00:28.75]誰かの声が聞こえた 確かに
[00:30.47]薄気味悪くなって消したテレビ
[00:32.25]そしたら真っ暗になった画面の中に
[00:34.57]よく知る男の顔が映った
[00:36.68]すぐに声の主はこいつだってわかった
[00:40.70]
[01:50.54]画面越しのそいつは
[01:51.81]怒ってるような嗤ってるような
[01:53.61]哀れんでるような顔してた
[01:55.19]なんだか無償に胸が騒いで
[01:56.68]お前に何がわかるんだって怒鳴った
[01:58.92]「俺には全部わかるよ」
[02:00.30]ってそいつは応えた
[02:01.70]「じゃあ何でこうなった?」
[02:03.56]「どこで間違った?」
[02:04.80]何度も何度も問いかけた
[02:06.18]何度も何度も爪を突き立てた
[02:07.75]朝日が登る頃に質問は尽きて
[02:09.41]なおも睨み付ける俺をみて
[02:10.88]そいつは言ったんだ
[02:11.99]「俺だけはお前を見放したりしないよ だから…」
[02:14.76]そう言い放った瞬間にそいつは泣き崩れた
[02:17.21]子供みたいに無様に
[02:18.75]情けなくも目も当てられない程に だけど
[02:21.31]
[02:21.84]いくら鈍感な俺でもそれが
[02:23.69]本当の涙だって事だけは わかった
[02:26.10]
[02:43.26]落とした雫の先にあったのは決意表明
[02:46.16]なんてかっこいいもんじゃない
[02:47.87]必死で 必死で 絞り出した
[02:49.87]その声は その声は
[02:51.84]
[02:52.61]「お願いです どうかお願いです
[02:54.73]贅沢は言いません
[02:55.99]金も 地位も 名誉もいりません
[02:58.31]だから どうか どうか
[03:00.32]俺の 俺だけの ドラマを下さい」
[03:03.61]ある日の仕事終わりの帰り道
[03:05.28]夜空を見上げた
[03:06.28]一番星以外の星の輝きに救われた
[03:08.65]いつか夢見たダイヤモンドの
[03:10.35]輝きとは違くとも俺は
[03:12.52]この日々を この毎日を
[03:14.97]愛していくんだ
[03:16.44]
[03:23.77]怯えながらでも飛び込んで行った爪先
[03:26.05]そこが田んぼ道
[03:27.00]高層ビルなんであれ街は
[03:28.94]変わらず俺に脇役を押し付けてくる
[03:31.20]夏が終わり 秋が近づく 肌寒い季節
[03:33.49]それでも静かに燃え上がる場所はどこだ
[03:36.08]外の空気と胸の内側の温度差を
[03:38.01]想像する そこから僅かでも暖を取る
[03:40.24]容赦なく陽は沈み
[03:41.43]昨日と同じく闇が襲い来る
[03:42.92]誰の目にも影は差し込むその中で
[03:45.04]何度でも狂い咲く太陽
[03:47.09]
[03:48.04]生きていく
[03:48.98]