茜色の空を見上げる
夕暮れ時が静かに忍び寄る
カップの中の抹茶オレンジが
ほのかな香りとともに切なさを運んでくる
一日の終わりを告げる風が
遠くの街に静かに吹き抜ける
揺れる液面には
今日の出来事が霞んでいく
抹茶の深みは心の影
オレンジの酸味は過ぎ去った夏の日
二つが交わるたび胸が軋み
甘さの中に切なさが滲んでいく
君といたあの季節も
夕焼けの中へと静かに溶けていった
今はただ一人
苦みと甘みをそっと味わう時間がここにある
カップの底に残る静寂と
日が沈むたび募る思い
抹茶オレンジの最後の一滴
それは胸を締め付ける余韻だった