雲は流れて 風が吹きつける
冷たい風が
5時のチャイムを夕暮れにしたとき
僕らは進む
橙が夜に消えていく
秋が夏を飲み込んでいく
情熱を燃やした部屋で
鳴ったトレモロに心が揺れる
空っぽの頭で考え込んだって
混凝土にぶつかるだけで
無理に透明を演じても
そこにあるのは確かな灰色
週末を待ち侘びて
風に乗っかって 飛んでいきたい
焦りに駆られて走るバイクの先
世界の終わりが見える
雲ひとつもない晴れた道に
花が咲いていた
花は枯れて季節は巡る 君の前で
空っぽの頭で考え込んだって
混凝土にぶつかるだけで
無理に透明を演じても
そこにあるのは確かな灰色
終末を望んでもう終わりにしたくなって
ただただ祈り
5時のチャイムを夕暮れに変えたとき
僕らは進む