愛していると 罪な言葉で 私を縛る 別れ宿
女心は 千切れそうでも
花の命を あげましょう
恋の終わりを 予感した 二人歩いた 宿場町
せめて今だけ 白く白く白く 燃えて散るまで
明日(あす)を忘れる くらいに抱いて
ありがとうなど いりません
女心の 弱さ隠して
花の命を あげましょう
あの日と同じ 部屋なのに なんて哀しい 恋時雨(こいしぐれ)
色めく躰 紅く紅く紅く 染めてください
曇りガラスに ゆらゆら滲む
あなたの背中 爪の痕
女心の 涙見せずに
花の命を 咲かせましょう
愛していると 呟くあなた うなずく私 夜のふち
女心は 千切れそうでも
花の命を あげましょう