佐々木味津三著 右門捕物帖主題歌「孤高の人」-文本歌词

佐々木味津三著 右門捕物帖主題歌「孤高の人」-文本歌词

達郎&Harugoro Shichimi
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江戸に降る雨が 街の影をやさしく包む 果てなき空を見上げては 拾い歩く 人々の声 瓦を叩く雨の音 音に混じる救いの声 八丁堀を飛び出して 太鼓おとこを従えて むっつり こっそり 誰かを助ける 近藤右門はそんな人 踏みつけられる泥の中 群れを離れて 一人咲く 見ている者は誰もいない たった一人を除いては 東に困る人がいれば これを助け 表立つことはなく それでいいと思う人 栄誉も賛美もいらぬ人 孤高のその名は むっつり右門 悲しみに暮れる人がいれば その苦悶を取り払い 簒奪に苦しむ人あらば 行ってこっそりこれを救い いつもむっつり黙っている 右門はたぶんそんな人 孤独と希望を抱えては 小さな花ばかり救う人 花はやがて群れて 草地を満たす かえりみられることはなく それでいいと思っている 右門はきっとそんな人 夜空に網を放っては 苦しむ人を助けに行こう そういえば 一人だけは違ったか 全くの孤独だともいえないか とまれ二人は今日も変な人 おかしな国を救っている 江戸は遠くになりにけり 人の心に残りけり 右門の名が 時おり聞こえますように 絶望に心曇れば そっとそれを晴らしてやり 夢破れた者がいれば そのほころびを縫ってやる 心折れた人がいれば そっと介添えしてあげる 声なき嘆きをそっと聞き 嵐の夜に一人ぼっちで歩く人 右門の声は闇を裂く風 凍てつく夜の小さな灯火 その背中には 誰もが信じる明かりがある 朝霧が晴れ 街に陽が射すように 誰かの心を晴らしていく 長屋には子らの笑いがあるように 時には皮肉をもって悪に報い 悲しむ子らには優しい言葉を 江戸を救う影法師 今日もむっつり江戸をゆく