もしも悲劇が爪を研いでいても 目の前に来るまで僕は気付かない 連日ニュースが不幸を伝えるのに 自分が載るとは考えもしない 人肌が柔いのは他の人の痛みを 理解してあげられる為 悲しみに沈む人に希望をみせつけても その目は何も映さないだろう 二足歩行する抜け殻に出会っても 僕に出来ることはなかった 街の空気がよどんでいるから 晴れた日も空が灰色に見えるね 道行く人の表情がみんな つらそうだからさ 僕もそう見えるのかな? 幸せはいつだって手に入れた途端から 焦点が外れていくから だからじゃないけど僕はこうして居られること 今だけでもさ 感謝したいな 誰にでも幸せは平等にあるものじゃない だから錆びた青空が少し色を取り戻したら 何処か遠くに出掛けようよ そのときだけは何も考えずに 横に並んで太陽の下 笑顔でさ