"この世の果てまで旅をした"
ボクらに似たその笑顔
繋ぎ目のないその肌を見て
焦がれたんだ

ボクらが生まれて消え行くのは
並べられた柵の中
過ぎ行く時間も数えられず
"唱(うた)" わされた

麻色のローブ 裾から覗く素肌は
ボクらと違う 四肢を持つ
その奇跡に 目を奪われた
どうか教えて

感じてみたいの 欲しがってしまったの
届かぬ物に 触れたせいで
あの "ヒト" に出会うまで
ただの道具(おもちゃ)だったのに

..music..

"キミにだけ内緒のお話さ"
笑いながら語り出す /笑著開始緩緩道出
"あの階段を登って行けば自由がある"

怒りと報いに埋め尽くされた世界で
ボクらがボクらを嘆く
赤い眼から逃げ出すように
登り続けた

選ばれたんだ 絶望の中
ボクだけが ボク一人が
くたびれた手足にも
もうすぐお別れできるわ

..music..

焼け付くような陽が
白い肌を通り抜け
足元を溶かし尽くした
ボクらが飼われた世界の下まで
真っ逆さま落ちて行く

全ては嘘 あの "ヒト" の嘘
届かぬ物に 触れたせいで
神様、残酷だわ
どうして裁きを下すの?

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"キミニダケナイショノオハナシサ"