2003年11月、キリスト品川教会のチャペルで収録。弦楽四重奏の響きが厳かな(2)、ホーンを含むバンドによる重心の低いグルーヴ感が気持ちいい(7)、小沼ようすけとのデュオで温かな雰囲気を醸す(10)など、曲ごとに趣向を変えつつ、ポップスやロックの名曲を情感豊かに歌う。内容 (「CDジャーナルレビュー」より)2003年11月28日に行なわれた品川教会グローリアチャペルでのワンナイトスペシャルライヴから音源のすべてと、抜粋された6曲の映像を収めた格別趣向の2枚組。というのも、オリジナルを一切交えず自身のルーツである古き良きアメリカの名曲群に魂を込めたここでの趣に、シンガーとしての大らかな気概が格別に受け取れるから。『FRAGILE』に続くカヴァー作第2弾ともいえるこのアルバムは、オールディーズバットグッディーズの真意を突いている。褪せない名曲には褪せない歌唱あってこそ。しかも完ペキ自分のものにしての取り組み。「カヴァーをやれないシンガーは信用できない」とはオンストリリース時の達郎語録だが、これはそれをクリアして余りある数少ないケースになるのでは。弦楽四重奏含む12人編成のバンドもシンプル極まりない演奏で、歌そのものを引き立てることに専念。シンガーとしての真骨頂がそのまま聴く側にとっての醍醐味となる極めて幸福な時間がここに。 (除川哲朗) --- 2004年02月号