Experience

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ヘヴィなタイトビートに乗って、ホーンセクションが鋭利に振動する、ベイエリアを抜けるファンクの風。それが、オープナーと6曲......

ヘヴィなタイトビートに乗って、ホーンセクションが鋭利に振動する、ベイエリアを抜けるファンクの風。それが、オープナーと6曲目で激しく舞った。これに何度となくあたりながら免疫ができないままの僕は、胸騒ぎの連続。それに限らず、ビバップの(8)、アーバンコンテンポラリーな(3)、アンビエント的な(4)など、さまざまなサウンドの風合いをかざしながら、地面を踏みしめる両脚は、ずっしりと安定している。多彩な舞台を越境してきたベーシストらしさと、それを可能にさせた資質の芯にあるものが聴けた気がした。さらなる驚きは、渡辺貞夫、渡辺香津美、野呂一生など、青木の創意に深い色と味を添えた顔ぶれの豪華さだ。恩師、先輩、同僚、後輩たち。これらのほとんどすべてが、共演歴のある仲間というのが、体験の豊かさと確かさを映し出している。コンセプトの軸になったのも、その点。その結果彼は、これまでの体験に示しをつけながら、一方でそれを乗り越えてしまったといっていいだろう。 (成田正)